スーパーファミコンで発売された「クインテット三部作」全3タイトルをご紹介!【さぼろぐ! Vol.7】

「クインテット三部作(またはソウル三部作)」とは

「株式会社クインテット」によって制作され、スーパーファミコン用ソフトとして発売されたアクションRPG『ソウルブレイダー』『ガイア幻想紀』『天地創造』の3タイトルを指す呼称。共通して「世界の再生(また再建)」をテーマとしており、ややダークで重厚な世界観や、胸を突かれる様なイベントがしばしば挟まれるシリアスなストーリーが特徴となっている。

作中で裏ボスが並行世界の存在を匂わせたり、同名のキャラクターが登場したりと一部関連性を持たせる様な描写があるものの、作品間にストーリーの繋がりはない。そのためどの作品から遊んでも問題はないが、1作目の『ソウルブレイダー』と3作目の『天地創造』ではゲームとしての完成度に大きな開きがあるため、三部作を通して遊ぶのであれば発売順にプレイすることをオススメしたい。

SFCで発売された「クインテット三部作」一覧

すん

では一覧をどうぞ。

SFC「クインテット三部作」発売順
さぼろー

レトロゲームファンならば誰もが知る『天地創造』をはじめ、特徴的なゲームシステムと話題性抜群のBGMが人気を集めた『ソウルブレイダー』、趣向を凝らした謎解き要素に臨場感あふれるグラフィックが光る『ガイア幻想紀』とまさに傑作揃い。いずれも大ヒットとまではいかないけど、販売本数はまずまず(各20万本ほど)で発売当時に遊んだという人も多いんじゃないかな。

すん

ふむ、なかなか面白そうだね。スーファミのARPGは「聖剣伝説シリーズ」なら遊んだことがあるけど、これはどうなんだろう?見た感じちょっとクセが強そうな印象を受けるけど、ボクでも楽しめるのかな⋯⋯。

さぼろー

うーん⋯⋯たしかに聖剣伝説みたいな万人受けするタイプの作品と比べると、ややクセ強めかもしれないなぁ。ストーリーも少し哲学的で、人によってはモヤモヤ感が残る内容になっているからね。でもゲームシステムは取っ付き易く、操作感も良し。一旦遊び出すと何だかんだでハマると思うよ!⋯⋯というわけで、各タイトルについてざっくりと解説していこう。

すん

今回のコンプリート難易度は「★★☆☆☆(星2つ)」です。最新の中古相場(※月一で更新)も載せてます。

※画像は駿河屋さんの商品ページにリンクしています。

1.『ソウルブレイダー』

魔王デストールによって滅亡の淵に立たされた世界を救うため、魂の勇者『ソウルブレイダー』がモンスターを片っ端から切り倒していくという内容のARPG。ダンジョン内にある「魔物の巣」から出現するモンスターたちを全滅させ、囚われていた魂を解放することでイベントが進行したり、次のエリアへと進む道が段階的に拓かれていく仕組みとなっている。アクション面については至ってシンプルだが、「敵を倒すほどに一つ、また一つと街並みや地形が再建されていく」特徴的なゲームシステムは中毒性アリ。

箱説無し:1200~1500円 箱説有り:3500~4000円

『ソウルブレイダー』ここがポイント!
  • 同社の『アクトレイザー』で好評だった「クリエイションモード(町を発展させるゲームモード)」を主軸に、さらにその内容を強化したゲームとなるべく制作された。
  • クインテット三部作の別称である「ソウル三部作」は本作に由来している。勇者の名でありタイトルにもなっている「ソウルブレイダー」、冒険を様々な形で補佐する光体「ソウル(天空の仲間たちの魂)」等々。
  • ゲーム音楽を手掛けたのはロックバンド「ゴダイゴ」のタケカワユキヒデ氏。
さぼろー

「ダンジョンの敵を倒す=仕掛けが動く(次に進める)」というのは初代『ゼルダの伝説』でも見られる古典的手法だけど、本作ではさらに町が発展したり、人や動物が増えたりといった具合に、ビジュアルの変化が大きくて面白いんだ。

すん

ひたすらザコ敵を狩るだけの単純作業が多いのに、ついつい止め時を忘れて遊び続けてしまうんだよね。

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ソウルブレイダー【さぼろーの今更ゲームアーカイブ SFC編 Vol.54】

2.『ガイア幻想紀』

「万里の長城」「ピラミッド」「バベルの塔」といった実在する古代遺跡、または神話に登場する建造物などが点在するパラレルワールドの地球を舞台に、不思議な力を宿す少年テム(主人公)とその仲間たちが大冒険を繰り広げるジュブナイルARPG。

箱説無し:2600~3000円 箱説有り:7500~8000円

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ガイア幻想紀【さぼろーの今更ゲームアーカイブ SFC編 Vol.55】

3.『天地創造』

箱説無し:2400~2800円 箱説有り:7500~8000円

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天地創造【さぼろーの今更ゲームアーカイブ SFC編 Vol.56】

SFCで発売された「クインテット三部作」のまとめ

さぼろー

最後にスーパーファミコンで発売された「クインテット三部作」について、ざっとまとめていきます。

タイトル入手難易度一言
1.『ソウルブレイダー』★★★☆☆『アクトレイザー』Ver.1.5
2.『ガイア幻想紀』★★★☆☆ネタバレ厳禁!
3.『天地創造』★★★☆☆まさに集大成
★が多いほど入手困難です。

コンプリート(箱説有り)に必要な金額は⋯⋯

1800019000円ぐらい

「クインテット三部作」についてのおさらい
  1. 作品間にストーリーの繋がりはないが、共通して「世界の再生」をテーマとしている点、世界観が似ている点などから「クインテット三部作(またはソウル三部作)」と呼ばれている。
  2. SFC時代は大ヒット(当時基準)には至らなかったものの販売本数はまずまずで、現状「中古流通量>コレクター需要」でありプレミア価格は付いていない。
  3. 開発元のクインテットが既に倒産しており、恐らくは他社に権利の引継ぎ等がなされていないため、今後リメイク版が制作されたり最新機種へ移植される可能性は極めて低い。現状SFC実機(もしくは互換機)とゲームソフトの両方を保有していないと遊べない。
すん

う~ん⋯⋯。せっかくどれも面白いゲームなのに、手軽に遊ぶ手段がないのは勿体ないなぁ。何らかの形で現行機でも遊べるようになって、もっとたくさんの人に知られて欲しい⋯⋯。

さぼろー

難しいかもしれないけど、いつかはそうなってくれれば良いな~。でも仮にそんな日が来なかったとしても、スーファミのロムカセットは頑丈でそうそう壊れないし、きっとこの先もたくさんの人に手に取ってもらう機会はあると思うよ。

すん

まぁ⋯⋯そうだね。特に最近はレトロゲームが流行ってるから、スーファミの中古ソフトだってバンバン売り買いされているし!

さぼろー

うんうん。実機派の人はガチャッとカセットを差し込んで、懐かしいコントローラーの触り心地を楽しみながら⋯⋯。互換機派の人は便利な機能を使って快適に⋯⋯。今回紹介したクインテット三部作はじめ、まだまだ山ほど眠っている「お宝(レトロゲーム)」を発掘して、これからもガンガン遊び倒すんや!

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