ソウルブレイダー【さぼろーの今更ゲームアーカイブ SFC編 Vol.54】

ざっくり解説:『ソウルブレイダー』とは

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『ソウルブレイダー』タイトル画面

『ソウルブレイダー』ストーリー紹介

フレイル王国を統治するマグリッド王は、物欲の激しい男であった。王が何よりも欲していたのは財産。世界を手に入れるほどの黄金を手にすること。彼の欲望は、ただそれだけであった。

あるとき、王は天才発明家レオの噂を耳にした。そして、ひとつの恐ろしい考えが彼の頭をよぎった。「悪魔と取り引きすれば、世界を手に入れるほどの富を得られるのではないか」。王はレオを監禁し、悪魔を召喚する機械の制作を命じた。そしてそれはレオにとっても難しい作業ではなかった⋯⋯。

王が召喚した悪魔の名はデストール。王はデストールに悪魔の力で世界中の黄金を手にしたいという願いを伝えた。それに対しデストールは、恐ろしい取り引きを提案した。「生き物の命一つにつき、黄金一つを交換しよう」と。

王と悪魔の取り引きは成立した。その日から一本の花、一羽の鳥というように、命が一つ、また一つと世界から消え去った。すべての生き物が消えたフレイル王国は、悪魔のしもべ、魔物たちの巣となっていった。

『ソウルブレイダー』取扱説明書より

『ソウルブレイダー』は1992年1月31日にエニックスより発売されたスーパーファミコン用アクションRPG(以下ARPG)。開発元は『アクトレイザー』を手掛けた「株式会社クインテット」で、本作は同社にとって第2作目のスーパーファミコン用タイトルとなる。

「私欲に溺れた国王と魔王デストールの取引によって黄金と引き換えに全ての生命が消え去った『フレイル王国』を救済するため、天空の神から遣わされた魂の勇者『ソウルブレイダー』が一人モンスターの群れに立ち向かい、封印された生き物たちの魂を解放していく」というのが物語のあらすじ。ダンジョン内にある「魔物の巣」から出現するモンスターたちを倒し、そこに囚われていた魂を解放することによって拠点エリアで新たなイベントが発生したり、直接ダンジョンのギミックが作動するなどし、先へと進む道が段階的に拓かれていく仕組みとなっている。

前年に発売された『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』などの大作ゲームと比べると、使用出来る技やアイテム、また謎解き要素などの種類は圧倒的に少なく、アクション面については率直に言ってしまえば「ボタン連打で敵を殴るだけ」の非常に単調な出来である。しかしそのディストピアな世界観とシリアスなストーリー、そして「敵を倒すほどに一つ、また一つと街並みや地形が再建されていく」ユニークなゲーム性などは一定の評価を得ており、後の「クインテット三部作」タイトルに連なる礎となったという意味で、本作を「SFC時代の隠れた名作」と位置付けるレトロゲームファンは少なくない。

さぼろー

今もなお根強いファンを持つクインテットによって制作された、「世界の再生」をテーマとしたARPG。魔物の巣を一つ、また一つと破壊する度に少しずつ町が再建されていき、それによって「見えていたけど行けなかった場所」や「取れなかった宝箱」に徐々に近づいていく時のワクワク感がクセになります。元々は『アクトレイザー』で好評だった「クリエイションモード(町を発展させるゲームモード)」をメインに据えた後継作となるべく開発されていたという経緯があり、そちらが好きだった方ほど本作もまた楽しめるのではないかと思います。

ソウルブレイダー
  • メーカー:エニックス
  • ジャンル:アクションRPG
  • プレイ人数:1人
  • リリース日:1992年1月31日

中古相場

箱説無し:1200~1500円 箱説有り:3500~4000円

ぽちろー

アクションRPG作品群「クインテット三部作」の内の一つだワン。コレクター需要が高く、美品は直ぐに売り切れてしまうんだワン⋯⋯。購入をためらっている余裕はないワン!

駿河屋レトロゲーム

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『ソウルブレイダー』の裏技

裏技情報はありません。

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