ざっくり解説:「つり太郎」とは
ぬし釣りシリーズでお馴染みパック・イン・ビデオから発売されたフィッシング・シミュレーションゲーム。病に倒れた妹を救うため、兄(つり太郎)が川のぬしを求めて釣りの旅に出かけるという内容で、ストーリーの大筋や一部登場人物の名前などから「川のぬし釣り」との関連性が伺える。
釣りのシステムも類似しているが、ルアーや毛バリを使って魚を誘うテクニックや「合わせ(ハリに魚をかけること)」など本作から追加された新要素は多く、より本格的な釣りが楽しめるようになっている。
登場する魚は全15種類で、それぞれに専用ステージと専用BGMが用意されている。難易度はシリーズ随一で、一部のゲーマーの間では釣りゲーならぬ「無理ゲー」と称されるほど。魚ごとにクセがあり攻略法が異なるため、それらを探り探りじっくり楽しめるのが本作の醍醐味である。
- メーカー:パック・イン・ビデオ
- ジャンル:フィッシング
- プレイ人数:1人
- リリース日:1994年7月8日
ざっくり解説:遊び方
各地の「釣り場のぬし」を釣り上げ、歩く力を増やして最深部にある釣り場で「川のぬし」を釣り上げればゲームクリアとなる。歩く力の増加量に余裕がないため基本的に一本道である。マップ画面か釣り場画面でオートセーブされる。
ゲームシステム
つりの力:つり太郎のHPのようなもの。0になるとゲームオーバーで「歩く力」が半分になった上で再スタート(実質最初の方からやり直し)になる。魚を釣り上げる事で増え、釣りに失敗する事で減る。
歩く力:フィールド移動に必要なスタミナのようなもの。森の上を歩くと1、沼で4減る。平地の上を歩く時は減らず、森や沼で減った歩く力は平地に戻ると全て回復する。0になると力尽きて倒れてしまうが、Aボタンを押す事で森や沼に入る直前の位置まで戻れる(ペナルティなし)。歩く力は各「釣り場のぬし」を釣り上げると増える。
看板(釣り場):看板の上に到達すると釣りを始める事が出来る。移動中に減った歩く力は看板に到達した時点で全て回復する。
釣り場のぬし:各釣り場で数匹釣り上げると現れるボスのようなもので、他の魚と色が異なる。出現時間が決まっており、制限時間を過ぎたりマップ画面に戻ると隠れてしまうが、再度釣り場の魚を全て釣り上げるとまた出現する。釣り上げると「つりの力」と「歩く力」の両方が増える。一度釣り上げると「つりの力」が0になってゲームオーバーになるまで出現しない。釣り場のぬしを釣り上げた後は、その釣り場でサイズの大きい魚が釣れるようになる。
つり太郎の家:スタート地点。入ると「つりの力」を10まで回復出来る。
「つり太郎」の裏技
歩く力の上限を超えて移動出来る裏技:歩く力が0になって力尽きた時にセレクトボタンで「釣りの記録」を画面に切り替え、その後Bボタンでキャンセル⇒Aボタンを押す事でその場で復活出来る(※ただし、使用するごとにマップでバグが起こる)。
中古相場
箱説無し:250~300円 箱説有り:450~800円
関連作品
ファミリーコンピュータ(FC)
- 「川のぬし釣り」1990年8月10日発売
PCエンジン(PCE CD-R2 / SCD-R2)
- 「川のぬし釣り 自然派」1992年3月27日発売
ゲームボーイ(GB / GBC)
スーパーファミコン(SFC)
釣り場の看板をヒントに試行錯誤し、やっとのことで合わせ方が判明。喜びも束の間、今度は魚とのバトルに苦戦しコントローラーをぶん投げて中断。でもしばらく経ったら「次は出来るかも・・・。」と、またやりたくなってくる謎の中毒性・・・。難しいゲームですがその分、魚を攻略出来た時の達成感もひとしおです。