ざっくり解説：「海のぬし釣り」とは
パック・イン・ビデオの人気ロールプレイングゲーム「ぬし釣りシリーズ」の第4弾にして、シリーズ初となる「海釣り」を題材としたゲーム。小さな漁村に暮らす釣り好きの4人家族が、それぞれ心に思い描いた「海のぬし」を釣り上げるため大海原へ冒険に出るという内容で、ストーリーやキャラクター設定、4通りの物語が遊べる点などは前作「川のぬし釣り2」以降同シリーズではお馴染みとなっている。
本作には防波堤、磯、沿岸、離島など個性豊かな全7つのステージに過去最多となる109種類もの魚が登場。基本となるウキ釣りや投げ釣りのほか、シカケを使ったサビキ釣りやカゴ釣り、クルーザーに乗って大物狙いのトローリングなど13種類の釣り方が楽しめ、その作り込みの深さ、ボリューム感はシリーズファンのみならずコアな釣りゲームファンからも好評を博した。
もちろん「フィッシングRPG」の名に恥じず、敵との戦闘や謎解き、ステージ探索の楽しみといったRPG要素も健在。コツコツと釣具やアイテムを揃えながら徐々に行動範囲を広げていき、新たな魚を発見していくのが本作の醍醐味である。
- メーカー：パック・イン・ビデオ
- ジャンル：フィッシング
- プレイ人数：1人
- リリース日：1996年7月19日
ざっくり解説：遊び方
釣った魚を売って道具や釣り具を揃えたり、敵と戦って体力を上げたりしながら全7つのステージを冒険し、何処かに存在する「海のぬし」を釣り上げればクリアとなる。必須アイテムを入手したり、船のグレードを上げることで徐々に探索可能な範囲が拡がる様になっている。
ゲームシステム
釣り方や動物たちとの戦闘など、基本的なゲームシステムは前作「川のぬし釣り2」と共通する。
釣り方(魚とのファイト)：魚が画面左側に向かって泳いでる間は糸を引くことが出来ないため、魚が止まったらAボタン(またはBボタン)で画面右側に向かって糸を引く。魚が暴れだしたら(もしくは暴れだす前に)ボタンを放して泳がせて、また止まったら糸を引く。この動作を繰り返しながら、少しずつ右側に引っ張っていき釣り上げる。使用している釣り竿やハリが釣りたい魚のサイズに合っていないと、糸が切れたりハリが外れやすくなる。
魚のリリース：釣り上げた魚はリリースする事も出来る。リリースした魚は次回釣り上げた際には大きくなっている事があるので、若魚や珍しい魚が釣れた時は積極的にリリースした方が良い。
※リリースした魚も釣りノートに記録される。
船：救命胴衣を所持した状態で船長に船賃100円を支払うことで、船に乗り沿岸や外洋に出られるようになる。支払った船賃の合計が1000円または2000円を越えた後に宿屋などで寝て日を変えると、船がグレードアップする。
| 船(初期) | 沿岸で釣りが出来る。 |
| 釣り舟(合計1000円支払う) | 外洋で釣りが出来る。 |
| クルーザー(合計2000円支払う) | トローリングが出来る。 |
昼夜の切り替え：アイテム「ヘッドライト」を使用すると何処でも昼夜を切り替えられる。夜にしか出現しない魚もいる。
動物との戦闘：動物とエンカウントした際に、「命令」からコマンド「戦う」を選択する事で動物に攻撃する事が出来る。画面上にランダムに移動する白いポイントが表示されるので、ターゲットと重なった時にAボタンを押すと攻撃を当てることが出来る。動物にはそれぞれに弱点があり、弱点を攻撃すると大ダメージを与えられる。戦う事で同じ動物との仲が悪くなり、以後いきなり襲ってくる様になるが、逆に「餌づけ」を選択して食べ物を分け与える事でその動物と仲良くなり、戦闘を回避する事も出来る(※中には餌づけ出来ず仲良くもなれない動物もいる)。
鳥山：鳥と仲良くなると現れ、大物(魚)の場所を教えてくれる。
海のぬし：海のぬしとのバトルで失敗して釣り逃してしまっても、次にかかった時には疲れて弱った状態から再挑戦出来る。弱った状態はセーブ後も引き継がれる。
「海のぬし釣り」の裏技
強くてニューゲームな裏技：太郎の名前を「ふね太郎」にすると、釣具や回復アイテムなどが揃いお金を1000円持った状態でゲームを始められる(※道具を他キャラに譲渡した後に再度同じ事を繰り返せば、4キャラ分の道具を揃える事が可能)。また一度寝るだけで船長の船がクルーザーへグレードアップする。
中古相場
箱説無し：600～1000円 箱説有り：1700～2200円
関連作品
ファミリーコンピュータ(FC)
- 「川のぬし釣り」1990年8月10日発売
PCエンジン(PCE CD-R2 / SCD-R2)
- 「川のぬし釣り 自然派」1992年3月27日発売
ゲームボーイ(GB / GBC)
スーパーファミコン(SFC)
「倒すべき魔王も魔物も存在しない日本の片田舎で、のんびり釣り旅が出来るRPG」という独自性こそが最大の魅力。時間やクエストに追われることもなく、自分のペースでじっくりと遊べます。大物との手に汗握るファイトも勿論面白いのですが、まったりハゼ釣りやイカ釣りをして、仕掛けに小魚がたくさん掛かってるのを眺めるのが好きでした。夜にしか出ない魚もいるので、昼夜を切り替え釣り方を変え・・・色々試しながら「釣りノート」を埋めていくのも楽しい！