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SFCで発売された「シムシリーズ」一覧
1989年にPCゲームとして発売された都市開発シミュレーションゲーム『シムシティー』を筆頭に、数々のヒットタイトルを世に生み出してきたゲームメーカー「マクシス(現在はEAの一部門となっている)」。そのマクシスから発売された、タイトルに「シム」を冠するゲームを総称して「シムシリーズ」と呼ばれています。
今回はそんな「シムシリーズ」の中から、スーパーファミコン用ソフトとして発売された全5タイトルをまとめてご紹介したいと思います。
- 『シムシティー』1991年4月26日(任天堂)
- 『シムアース』1991年12月29日(イマジニア)
- 『シムアント』1993年2月26日(イマジニア)
- 『シムシティ 2000』1995年5月26日(イマジニア)
- 『シムシティJr.』1996年7月26日(イマジニア)
スーファミでは全5タイトルが移植、販売されているんだ。今のところプレミア化しているソフトは一本もないからシリーズコンプリートも簡単だな!今回のコンプリート難易度は「★☆☆☆☆(星1つ)」。それでは個別にざっくりと解説していこう。
中古相場(※月一で更新)も載せてます。
※画像は駿河屋さんの商品ページにリンクしています。
1.箱庭ゲームの元祖!『シムシティー』
箱庭ゲームの元祖ともいえる都市開発シミュレーションゲーム。全シリーズ中で唯一、任天堂によって移植、販売されたスーパーファミコン版『シムシティー』には、同社の人気キャラである「マリオ」と「クッパ」がゲーム内に登場するほか、ゲーム制作者のウィル・ライト氏をイメージしたキャラ「Dr.ライト」がプレイヤーのサポート役として登場するなど、任天堂らしい面白いアレンジがなされている。
箱説無し:300~400円 箱説有り:500~700円
レトロ感溢れるドットの箱庭世界もなかなか良いですね。ちなみに「シムシティ」じゃなく「シムシティー」だよ。伸ばします。パッケージにそう書いてある。
相変わらずこだわるなぁ⋯⋯。
2.今度は惑星を開発!『シムアース』
プレイヤー自らの手で惑星の環境を自由にコントロールし、新たな地形や大気を作り出したり、そこに誕生した生物の進化の過程を観察するなどして楽しむことが出来る「惑星創造」シミュレーションゲーム。一から新たな惑星を創造するだけではなく、既に存在する惑星のテラフォーミングなどを課題となる全8つのシナリオで遊ぶことも出来る。本作以降、シムシリーズのSFC版移植作は全てイマジニアから発売されている。
箱説無し:300~500円 箱説有り:600~800円
人類が暮らす天の川銀河だけでも2000~4000億個の恒星があると言われ、その中には人類が次に暮らすことになる惑星だってあるのかもしれない。⋯⋯けれど、何だかんだ地球で暮らせている今が一番幸せで、だからこそもっと感謝の気持ちを持たないといけないんじゃないかな。山があって川もあって、そして海があって⋯⋯。雪原があって砂漠もあって、そしてそこに色んな生き物が棲んでいて⋯⋯。だから地球は美しい!ウィーラブ地球!ウィーアーホモサピエンスフロムジアース!!
ボクらの母星、地球を大切にしましょう。
3.アリさんRTS!『シムアント』
アリさんとなって仲間を誘導し、自勢力の陣地拡大を目指して戦うリアルタイムストラテジー。はたらきアリとして食糧を運搬したり、仲間を集めて強大な敵に立ち向かったり、時には女王アリとして産卵したりとゲームを通して「アリたちの世界」を体験することが出来る。「アリ百科事典」モードではゲーム中に登場するアリの生態について学ぶことも出来、まさに遊びアリ、学びアリの一石二蟻の作品。
箱説無し:1000~1300円 箱説有り:2300~2800円
アリさんたちの世界を舞台とした、「アリそうでなかった(アリだけに)」リアルタイムストラテジー。敵勢力である「赤アリ」と戦うだけでなく「アリじごく」などの捕食者や、容赦なくその大きな足で踏みつけてくる「猫」や「人間」などの脅威からも身を守らなくてはならないという⋯⋯。
でもその方が「リアリティー(アリだけに)」があるよね⋯⋯。
4.ハードの限界を突破した『シムシティ2000』
アメリカのゲームメーカー「マクシス」により制作された、都市開発シミュレーションゲーム『シムシティー』の続編。クォータービュー(斜め上からの見下ろし視点)が採用されたことで、地形や高層建築物を利用した立体的な街づくりが可能となった。「地下鉄」「高速道路」など都市計画の自由度を増す建築物の追加や、「医療」「教育」「水道」といったの新たなインフラの概念の登場によりゲーム内容は前作から大幅にパワーアップ。しかしそのため膨大になったデータを処理しきれなくなり、SFC版では「ロード時間の異常な長さ」という問題を抱えることとなってしまった。
箱説無し:300~500円 箱説有り:600~800円
ロード時間が長すぎたり、コントローラーで操作し辛かったりと不便さは確かに感じるけれど、それでも家庭用ゲーム機で「あのシムシティシリーズの新作が遊べる!」というのはとてもありがたかったんだよ。まぁ当時は家にパソコンなんか無かったから、そもそも比較のしようがなかったんだけどね⋯⋯。
遊び慣れていて、やりたいことがポンポンと出てくる人にとっては不満かもしれないね。でもボクみたいに思い付きで作っていく分にはこれくらいでちょうど良いよ。待ってる間にも次にやりたいことを考えられるからね。
5.ゲーム内容もお子様向け?『シムシティJr.』
『シムタウン』のスーパーファミコン版移植作。『シムシティー』より単純で分かり易いゲームシステムに加えて、規模の小さな町づくりをテーマすることでユーザー層の拡大を狙った「お手軽版シムシティー」とも言える作品となっている。木や花壇などの小さなパーツを一つ一つ配置出来たり、開発したタウンの中に自分の分身を住まわせることが出来たりと『シムシティー』とは差別化が図れているものの、結局出来上がったゲームのバランスがあまりにも悪過ぎたため、単に自由度の低い「劣化版シムシティー」となってしまった。
箱説無し:400~700円 箱説有り:1000~1200円
ただでさえゲームの進行が遅いのに、毎月のように地震や火災、干ばつ、スモッグといった災害に見舞われ、建てた端から次々と施設が崩壊していきます。しかも外部からは食糧泥棒や水泥棒などの犯罪者が、これまた毎月のように町にやってきては悪事を働きます。誰もこんな町には住みたくないね!
もう少しゲームバランスが良ければ⋯⋯。子どもでも遊びやすいゲーム内容なのに勿体ないね。
SFCで発売された「シムシリーズ」のまとめ
最後にスーパーファミコンで発売された「シムシリーズ」について、ざっくりとまとめるとこんな感じです。
タイトル | 入手難易度 | 一言 |
---|---|---|
1.『シムシティー』 | ★☆☆☆☆ | 良アレンジ作品 |
2.『シムアース』 | ★☆☆☆☆ | 水は生命の源 |
3.『シムアント』 | ★★☆☆☆ | マウス対応 |
4.『シムシティ2000』 | ★☆☆☆☆ | ロード時間が長い |
5.『シムシティJr.』 | ★☆☆☆☆ | ほぼ放置ゲー |
コンプリート(箱説有り)に必要な金額は⋯⋯
5000~6000円ぐらい
あえて今更スーパーファミコンを引っ張り出して、これらのゲームで遊ぼうという人は少ないかもしれないけど、1~3のタイトルは今でもまあまあ遊べるんじゃないかと思うよ。どれも当時モノにしては比較的状態が綺麗なソフトが多く、安く手に入るのが良いね。
子どもの頃はあんなに難しく感じたゲームでも、大人になって遊んでみると印象が変わる⋯⋯のかもしれない。
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まずは一覧をどうぞ。