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SFCで発売された「相撲ゲーム」一覧
ミリオンセラータイトルが数多く輩出され、毎年数百タイトルもの専用ソフトが発売されていた、まさに「スーファミ最盛期」と呼べる1992年から1996年頃。ちょうど大相撲界は人気兄弟力士「若貴」の活躍による、フィーバーの真っただ中にありました。海外出身の力士としては初の横綱となった「曙」を筆頭に、土俵を席捲する巨漢の外国人力士たち。そしてそれに立ち向かうは若貴をはじめとした、新世代の日本人力士たち・・・。誰が勝つか分からない実力拮抗の本場所に日本中が湧いたのでした。
今回は「若貴フィーバー」と空前の大相撲ブームを背景に、スーパーファミコン用ソフトとして発売された「相撲ゲーム」全5タイトルをまとめてご紹介したいと思います。
- 『大相撲魂』1992年12月11日(タカラ)
- 『スーパー大相撲 熱戦大一番』1992年12月18日(ナムコ)
- 『つっぱり大相撲~立身出世編~』1993年3月26日(テクモ)
- 『若貴大相撲 夢の兄弟対決』1993年11月12日(イマジニア)
- 『横綱物語』1994年8月26日(KSS)
スーファミで発売された相撲ゲームは全5タイトル。昨今では相撲人気の低迷もあってか、大相撲を題材としたゲーム自体作られることが少なく、あったとしてもバカゲー要素がかなり強めな奇をてらった作品が多い印象だけど、この5タイトルが発売された1990年代の相撲ゲームは割と本格的なものが多く、どれも相撲への愛が感じられる作品ばかりだよ。まぁ当時は大相撲ブームだったこともあって、主にファンに向けて作られていたからだろうね。それでは、個別にざっくりと解説していこう!
中古相場(※月一で更新)も載せてます。⋯⋯ん?コンプリート難易度は?
おおっと、そうだった!今回のコンプリート難易度は「★★☆☆☆(星2つ)」。タイトル数が少ないから、早めに揃えておきたいね。
※画像は駿河屋さんの商品ページにリンクしています。
1.魂揺さぶるBGM『大相撲魂』
1992年12月11日にタカラから発売された、スーパーファミコン用ソフトとしては初となる「相撲(また大相撲)」を題材とした対戦アクションゲーム。「体力」「気合」「安定度」の3つのメーターが存在することで過去の相撲ゲームに比べてゲーム性が高まり、「攻め時と守り時の見極め」がカギを握る、白熱した取組(相撲の試合)を楽しめるようになった。当時の最新機種であるスーパーファミコンのハード性能を存分に活かし、可能な限り大相撲の魅力を引き出したタカラ渾身の一作。
箱説無し:300~400円 箱説有り:1500~1800円
ファミコン時代の相撲ゲームとは比べ物にならないほどリアルになってるね。取組前の所作まで細かく描写されていて臨場感抜群!「これぞ大相撲」という感じだ。それにBGMも最高に良い。
確かに。BGMが大相撲の雰囲気に凄く合っているし、対戦も盛り上がりそうだね。
2.盛り上がり待ったなし!『スーパー大相撲 熱戦大一番』
3つのボタン(十字キー、Aボタン、Bボタン)操作だけで25種類もの動作や技が可能な本格派相撲ゲーム。豊富な技の数に加えてそれらを繰り出す際に必要となる「気合」ゲージ、消耗するとバランスを崩しやすくなる「足腰」ゲージが存在することで、単純な力押しだけでは勝てない相撲の面白さが上手く表現されている。まるで大相撲のテレビ中継のようなカットシーンには、相撲ファンならずとも思わずにっこり。
箱説無し:400~600円 箱説有り:900~1200円
個人的にスーパーファミコンの相撲ゲームの中ではこれが一番好きかな。アクション操作の面白さもだし、何と言っても雰囲気が良いよね。
ボクにはちょっと難しいかも⋯⋯。やっぱり説明書をちゃんと読まないとダメか。
3.元祖相撲ゲー!『つっぱり大相撲~立身出世編~』
ファミコン用ゲームソフト『つっぱり大相撲』に続くシリーズ第2弾。「ぶんぶん投げ」や「はりけつ」そしてお馴染み「もろだし」といった実際の相撲にはない必殺技が出せたり、力士が宙を舞ったり、はたまた土俵にめり込んだりと、バカゲー要素は本作にもしっかりと引き継がれている。裏技でコマンド入力することで、なんと女性の力士まで登場させることが出来る。
箱説無し:400~600円 箱説有り:2200~2400円
ボクはこっちの方が好きだね。初めてでも遊びやすいし。内容については「Nintendo Switch Online」でも遊べるファミコンの『つっぱり大相撲』とほとんど同じだけど⋯⋯。
相撲ゲームと言えばやっぱりこれなんだよね。操作性がシンプルだからすぐに慣れるし、技の演出も面白いから観ていて楽しい!ファミコン版『つっぱり大相撲』とほぼ同じなのは、それだけ元々の完成度が高かったからだとも言え⋯⋯なくもないかな?
4.ブームに乗れたか!?『若貴大相撲 夢の兄弟対決』
あの人気兄弟力士「若貴」が実名で登場する相撲ゲーム。カードバトルシステムにより「ジャンケンの要領」で札を出し合い勝負するため、コントローラー操作が苦手なプレイヤーでも気軽にゲームを楽しむことが出来る。「若ノ花」か「貴ノ花」のどちらかを選んで十両から横綱昇進を目指す「本場所」モード、9人の力士の中から好きな力士を選んで三番勝負を行う「ぶつかりげいこ」モードと遊べるゲームモードは2つのみとなっており、少々ボリューム不足な感は否めない。
箱説無し:400~600円 箱説有り:1100~1300円
確かに複雑な操作はないけれど、タイミングが合わなくて技が出せない⋯⋯。これ意外と難しくないか!?
これなら⋯⋯勝てる!
5.金の卵を見つけ出せ!『横綱物語』
KSSから発売された力士育成SLG。相撲部屋の親方となって弟子のスカウトと育成を行い、横綱を輩出することがゲームの目的となっている。取組は全てオートで行われるが、力士の番付が十両以上かつステータスの「忠誠心」が低くなければ、取組前に作戦を指示することが出来る。忠誠心が下がり過ぎると力士たちが逃げ出したり、「プロレスラーに転向」したりしてしまうことも。
箱説無し:300~400円 箱説有り:1200~1500円
横綱まで昇り詰めることが出来るのは、ほんの一握りだけなんだ。鍛錬を積めば誰でもなれるものじゃないんだよ。優秀な人材を確保出来るように、まずは経営資金を貯めないとね。
力士個人だけじゃなく、それを受け入れる「相撲部屋」にも下積み時代があるんだね⋯⋯。
SFCで発売された「相撲ゲーム」のまとめ
最後にスーパーファミコンで発売された「相撲ゲーム」について、ざっくりとまとめるとこんな感じです。
タイトル | 入手難易度 | 一言 |
---|---|---|
1.『大相撲魂』 | ★★☆☆☆ | BGMの疾走感 |
2.『スーパー大相撲 熱戦大一番』 | ★☆☆☆☆ | ナムコの安定感 |
3.『つっぱり大相撲~立身出世編~』 | ★☆☆☆☆ | これぞ元祖 |
4.『若貴大相撲 夢の兄弟対決』 | ★☆☆☆☆ | 相撲ジャンケン |
5.『横綱物語』 | ★★★☆☆ | 力士育成SLG |
コンプリート(箱説有り)に必要な金額は⋯⋯
6000~7000円ぐらい
相撲のことも大相撲のことも全然知らなかったけど、それなりに楽しめて勉強にもなりました。「決まり手」にもたくさん種類があるんだね。
それは良かった!細かいルールが分からなくても、雰囲気だけで楽しめてしまうのが相撲の良いところだね。勝負が一瞬で付いてしまうことが多いからパッと見だと分かり難いけど、実はその間には絶妙な駆け引きや技の応酬があって、力士たちの「心技体」がググっと凝縮されているんだ。ゲームで遊んでみると、その辺が何となくだけど体験出来るね。もちろんスーファミ以外の機種でも「相撲ゲーム」は発売されているので、気になった方はぜひチェックしてみてください。ではでは。
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