ざっくり解説:『ガイア幻想紀』とは
『ガイア幻想紀』ストーリー紹介
白鳥座の方向より一定の周期で飛来する巨大な彗星。その強烈な光は太古の昔から生物の進化を促してきた。古代文明ではこの力を利用し、さまざまな生命が生み出されてきたという。家畜が作られ、乗り物となる動物が作られ、そして兵器となる魔物が作られたとき、人類は絶滅の危機に瀕した⋯⋯。
人類は最後の望みを託して「光と闇の戦士」を作り出し、彼らの勇猛果敢な働きで魔物は姿を消したのである。
そして、遥かなる時は流れた。
『ガイア幻想紀』取扱説明書より
『ガイア幻想紀』はエニックスと「クインテット」により共同開発され、1993年11月27日にスーパーファミコン用ソフトとして発売されたアクションRPG(以下ARPG)。同じくクインテットによって制作されたARPG『ソウルブレイダー』『天地創造』と並び「クインテット三部作(またはソウル三部作)」と称され、発売から30年近く経ってなおファンの間で移植、リメイクを望む声が絶えない人気タイトルである。
冒険の舞台となるのは「万里の長城」「ピラミッド」「バベルの塔」といった実在する古代遺跡、または神話に登場する建造物などをモチーフとしたダンジョンが点在するパラレルワールドの地球。「巨大な彗星」の影響によって歴史が歪められてしまった地球を本来の姿に戻すため、不思議な力を宿す少年テム(主人公)とその仲間たちが世界各地の遺跡ダンジョンを巡り、人類救済の切り札となる遺物「ミステリードール」を集めて回る⋯⋯といったあらすじのジュブナイルSFとなっている。
本作はその秀逸なストーリーもさることながらグラフィック、アクション、ゲーム音楽といずれも評価が高く、特にグラフィックに関しては主人公のバラエティに富んだ動きをはじめ、風になびく髪、炎のゆらぎといった「自然現象」までもが活き活きと描かれており、ゲーム画面を通じてその場の空気感が伝わってくるほど。
当然ながらダンジョン内に施された数々の仕掛けや謎解き要素も、そういったグラフィック表現、また効果音の変化などを用いた趣向を凝らしたものとなっており、まさしく「五感で味わうバーチャルストーリー」というキャッチコピーに相応しい一本に仕上がっている。
- メーカー:エニックス
- ジャンル:アクションRPG
- プレイ人数:1人
- リリース日:1993年11月27日
中古相場
箱説無し:2600~3000円 箱説有り:7500~8000円
スーファミコレクターならば手元に揃えておきたい「クインテット三部作」の内の一つだワン。SFC屈指の傑作ARPGとの呼び声高く、コチラも売り切れ、品薄必至!さあ早いうちに買った買った!だワン!
関連作品(家庭用ゲーム)
スーパーファミコン(SFC)
- 『ソウルブレイダー』1992年1月31日発売
- 『天地創造』1995年10月20日発売
SFCの「クインテット三部作」についてのまとめ記事
『ガイア幻想紀』の裏技
チャージしながら武器を振り回す裏技
Aボタンを押すと同時に十字キーをグリグリと360度回転させ続けると、チャージしつつ武器を振り回して攻撃することが出来る。
攻撃の方向とタイミングは完全にランダムです。狙い撃ち出来ないのであまり有用な裏技ではありませんが⋯⋯。
※当サイトにおいてゲームの「裏技」とは「特定のテキストやコマンドの入力」「バグを使用した技」などを指しており、通常プレイで再現可能な「小ネタ」「隠し要素」などに該当するものは含んでおりません。
SFC時代のARPGには面白いゲームがたくさんありますが、「記憶を消してもう一度遊びたい。」とまで思わせてくれるゲームとなると、そういくつもありません。この『ガイア幻想紀』はその数少ない内の一つ。ゲームを構成する要素の一つ一つが美しく、「芸術性」という評価点においては個人的にSFCのゲームでベスト3に入れたい作品です。ゲームクリア後に再び起動し、タイトル画面を、そしてパッケージのデザインをあらためて眺めると感慨深いものがあります。本作を未プレイで、幸運にもネタバレや攻略情報などにまだ触れていないという方は、是非ともそのまま最後まで遊んでみてください。