ざっくり解説:「ふね太郎」とは
ぬし釣りシリーズでお馴染みのパック・イン・ソフトから発売されたフィッシング・シミュレーションゲーム。伊豆諸島の三本岳、三宅島、御蔵島、八丈小島、八丈島の近海に設置された全65箇所の釣り場(実在する釣りの名所)を順に巡り、そこに映し出される実際の風景を眺めながら船釣りの旅を楽しむことが出来る。釣り場ごとに設定されているクリア条件(本命の魚の大物を釣ること)を達成することで、次のスポットが解放される所謂ステージクリア制のゲームであり、最終的に全ての釣り場を制覇してイナンバ島で「ぬし」を釣り上げることが目的となっている。
タラシ釣り(三本岳)、コマセ釣り(三宅島)、生きエサ釣り(御蔵島)、ルアー釣り(八丈小島)、ブッ込み釣り(八丈島)と島ごとに釣り方が設定されているため、得意な釣り方や、好きな釣り方に偏らず一通り習得しながらゲームを進めていかなければならず、また魚の種類ごとに食いつき方にクセがあるため、攻略にはじっくり腰を据えてゲーム(魚たち)と向き合うための時間が必要である。
登場する魚は50種類以上で、実際の風景を実写取り込みして描き出されたリアルな釣り場画面に負けず劣らず、魚たちも今にも画面から跳び出して来そうなほどに美しく緻密に描き込まれている。
基本的にどの魚もいずれかの釣り場で本命の魚になっているのだが、本作では一つの水中画面内に複数種類の魚が一緒に泳いでいるため、場所が変われば「外道」として邪魔者になってしまう点が面白い。
- メーカー:パック・イン・ソフト
- ジャンル:フィッシング
- プレイ人数:1人
- リリース日:1997年8月1日
ざっくり解説:遊び方
釣り場ごとに設定されている本命の魚を釣り上げ、「ふねたろう」の記録を破ることで順次新しい釣り場が解放されていき、最後に待ち受けるイナンバ島の「ぬし」を釣り上げるとゲームクリアとなる。魚を釣り上げることで増加する画面左上の得点は船を動かすための燃料となっており、この得点が大きくなるほど舟を動かせる範囲は広くなる。燃料(得点)が切れてもゲームオーバーにはならず元居た釣り場の位置に戻されるだけだが、釣り針(残機)を全て失うとゲームオーバーとなる。セーブ用のコマンドはなく、マップ画面中にオートセーブされる。
ゲームシステム
マップ画面の見方
プレイヤーの船:赤い船底に黄色の旗が目印。
得点:移動する際に必要な船の燃料となり、魚を釣ることで最大値が上昇する。釣り場に辿り着くと回復する。
釣り針:釣りに失敗すると減り、魚を釣ると回復する残機のようなもの。0になるとゲームオーバーとなる。新しい島に辿り着くことで釣り針の最大本数が増加する。
釣り場:マップ上に船のアイコンで表示されている。プレイヤーの船で当たると釣り場画面に進む。
操作方法(釣り場)
Aボタン(キャスティング):ボタンを押す長さで飛距離を調整出来る。仕掛けは真っ直ぐ飛んでいき、方向を変えることは出来ない。仕掛けを投げ入れると自動的に水中画面に切り替わる。
Bボタン(戻る):一画面前に戻る。
Yボタン:「魚種別釣果一覧」画面を開く。
Xボタン:エサまたはルアーを変更する。Xボタンを押すごとにエサまたはルアーが切り替わり、選択後にBボタンで釣り場画面に戻ると決定される。
操作方法(水中画面)
魚がかかる前に仕掛けが岩場や海底に当たってしまうと、根ガカリして針を一本失ってしまう。根ガカリする前や魚がかかる前なら、セレクトボタンを押すことで針を失わずに釣り場画面に戻れる。また水中画面ではスタートボタンでポーズがかけられる。
十字キー:画面を上下左右にスクロール出来る。水中の障害物を避けながら狙いの魚を探すため、こまめに使用する。
Aボタン:水中で仕掛けを動かす。魚を誘ったり、障害物を避けるために使用する。
Bボタン:「合わせ」を行う。エサを狙う外道を振り払うのにも有効。
操作方法(釣り上げ方)
Aボタン:リールを巻く。
Bボタン:竿をあおる。
ポンピング:魚がエサに食いついたら素早くBボタンを押して合わせ、ポンピング(A、B交互押し)で釣り上げる。弛んだ糸をAボタン長押しで巻き取り、糸が張ったらBボタン長押しで魚を引き寄せる。引いたらBボタンを放し、またAボタンで糸を巻き取る。これを繰り返して少しずつ魚を引き寄せる。
魚が暴れだしたら:ボタンを放し、おとなしくなるまで待つ。魚の動きが止まったら素早くBボタンで竿をあおり、ポンピングを繰り返して釣り上げる。
「ふね太郎」の裏技
情報なし。
中古相場
箱説無し:300~500円 箱説有り:1000~1500円
関連作品
ファミリーコンピュータ(FC)
- 「川のぬし釣り」1990年8月10日発売
PCエンジン(PCE CD-R2 / SCD-R2)
- 「川のぬし釣り 自然派」1992年3月27日発売
ゲームボーイ(GB / GBC)
スーパーファミコン(SFC)
やや広めの水中画面内には複数種類の魚が泳いでおり、自分で画面をスクロールしたり仕掛けを動かして障害物や外道を避け、本命の魚を探します。これは同社の過去作(釣りゲーム)にはない新しい試みで、突然目の前に新種の魚が現れたのでちょっと誘ってみよう・・・といった遊び方も出来、水中で宝探しをしているかのような楽しさがあります。序盤は釣り針の数が少なくゲームオーバーになりやすいので、海底や岩場付近を探る時は根ガカリに要注意!