Block’hood【ざっくりインディーゲームレビュー Vol.3】

Block’hood【公式トレーラー】

シンプルでいて、奥深い(縦長い)世界

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本作は一見すると街づくりシミュレーションゲームやサンドボックスゲームのような雰囲気ですが、どちらかといえばパズル要素が強いゲームです。

ざっくり言ってしまえば「20×20くらいの狭い箱庭の中に草木や川や建物のブロックを置いていき、建造物やその上で暮らす人々や動物達を眺めてニヤニヤするゲーム」で間違いないのですが、これらのブロックがそれぞれ条件を満たしていないと自然に崩壊していく仕様になっているため、好き勝手に置いていくことは出来ません。

それぞれのブロックには「input / output」というマネジメント要素があり、それぞれ「必要とする資源 / 生み出す資源」が異なります。それらのブロックを上手く組み合わせることで調和の取れた小さな箱庭世界をつくることが、このゲームの目的というわけですね。

横に広くはないですが、縦に長いのがこのゲームの特徴で、オシャレなブロックをタワーのように積み重ねていく見た目にも美しいパズルゲームになっています。

Block’hoodの小さな世界では、人も自然のサイクルの一部

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input要素(資源など)の内何か一つでも収支がマイナスになってしまえば、そのうちストックは底を尽きてしまい、そのinputを必要とするブロックは機能停止し、荒廃しまいます。この小さな箱庭世界を維持するためには何を必要とし(input)、何を生み出して(output)くれるのかを考えながら、常にこのサイクルを回し続ける必要があるということです。

またブロックの中には道が繋がり人が通って初めて機能するものもあり、人もまたinput、outputの生産者あるいは運び手として自然のサイクルの一部になっています。

input、outputのバランスを考えながら人口を増やし都会的な街づくりをするもよし、人の全くいない自然豊かな箱庭をつくるもよし、はたまた人と自然の共生を目指すもよし。自分なりの「小さな世界」を眺めて癒される・・・そんなゲームです。

※この記事は2018年5月15日に別サイトに投稿した記事を移転させたものです。

※日本語モードでチュートリアルの文章が途切れている箇所がありますが、ブロックを回転させればOKです。

Block'hood

・ジャンル:シミュレーション / ストラテジー

・パブリッシャー:Devolver Digital / 開発:Plethora-Project LLC

・Steam版:2017年5月11日発売 / 1,480円