ブルームーン【ざっくりインディーゲームレビュー Vol.27】

ブルームーン【公式トレーラー】

たまには立ち止まってみる事も大切

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「ブルームーン」は「とある日の夜の散歩道」が舞台のアドベンチャーゲーム。散歩道には様々なイベントや小さな発見が隠されており、それらを見つけるにはプレイヤーが気になった場所で「立ち止まる」必要があります。可能なアクション(キー)は「歩く(右キー)」、「走る(上キー)」、「立ち止まる(何も押さない)」の3つだけ。散歩中にこれらを使い分け、どの様に行動したかによって解除出来る実績や結末(ED)が変わります。ステージ制でなく周回システムもないため、2回目以降のゲームプレイでもまた同じ道を歩く事になります。

個人的に気になったのは「一方通行」のシステム。歩く(走る)方向は右向きで固定で、一度通り過ぎてしまった道は何があっても後戻り出来ません。ふと「さっきのところ気になるな・・・。」なんて思う所があれば、また2周目以降で立ち止まってみる必要があります。この仕様のせいかゲームプレイ後に外を歩いた時には、ふと気が付けば「見落としてしまっている小さな発見があるかもしれない」、「時には立ち止まる事も大切だ」などと考えてしまっていました。個々で感じ方に違いはあるかと思いますが、ゲームプレイ中にテキストがなく創造力を掻き立てる作りになっているので、遊び終えた後に「何かしら」引っかかり残るゲームだと思います。

ボリュームはスムーズに全ての実績を解除出来たとして大体1時間~2時間程度。プレイヤーが操作、干渉出来る範囲が狭く、基本的に一本道の「絵本」を見せられている様な内容ですので、世界観や雰囲気が気に入るかどうかで評価が分かれる作品です。

スマホ版もあります。ベッドに入って灯りを消してから遊べば雰囲気は抜群です。

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ブルームーン

・ジャンル:アドベンチャー

・パブリッシャー:PLAYISM / 開発:JMJ Interactive, Mårten Jonsson

・Steam版:2015年10月23日発売 / 398円