Shadow Bug【ざっくりインディーゲームレビュー Vol.7】

Shadow Bug【公式トレーラー】

「攻撃=移動」の高速忍者アクション!

shadow-bug-002

「Shadow Bug」は影絵調で描かれたアートの様な世界観が魅力の2Dプラットフォームアクションゲーム。見た目は豆粒のようだが超パワーを持つニンジャヒーロー「Shadow Bug」が二刀流を駆使して、邪悪な工場から故郷の森を守るべく強大な敵に立ち向かいます。

本作の最大の特徴はクリックで敵を切り刻みながら跳び回る、「攻移一体」の独特なアクション。タイミング良く敵から敵へコンボ攻撃を決める事で高い所へ登ったり、瞬間移動を利用して障害物を躱したり出来るようになっています。逆にジャンプ単独、攻撃単独のアクションは用意されていません。操作はキーによる横移動とクリック(攻撃兼ジャンプ)のみで、空中コンボもラクラク決まるのでプレイしていて爽快です。

多彩な仕掛け、ストーリー性を感じるステージ展開

shadow-bug-003

森を抜け下水道を通り工場へ潜入・・・と、ステージが進むにつれて敵方の中枢へ侵入していく感じはとてもワクワクさせられます。

本作(PC版)はスマホ用アプリの移植作なのですが、緻密に書き込まれた背景、「Shadow Bug」の高速アクション、迫力あるボス戦などはPCディスプレイでも見劣りすることはありません。

ニンジャゲームらしいどこか和テイストなBGMに魅力的な影絵調のグラフィック、各ステージには特色のある仕掛けや地形ならではの演出があり、ちょっとしたニンジャムービーを観ているかのようです。

ライトユーザーからアクションゲーム好きまで!

shadow-bug-004

操作が簡単で取っ付き易い反面、敵を利用しなければ跳べない独特な仕様については何とももどかしく頭を悩ませる場面もちらほら。勢い余って敵をガンガン倒し過ぎたために足場をなくしてしまったり、逆に一体ずつ倒しながらの移動では背後から迫る仕掛けを振り切れない・・・なんて事もあるので、敵を倒すタイミングをある程度は計算しながらプレイしなくてはいけません。

当然こういった敵の配置や仕掛けはゲームの進行につれて複雑化するため、終盤の難易度はグンと上がり一瞬の判断ミスが命取りになります。

ステージは全部で36あり、それぞれに隠しアイテム、タイムアタック、スコアアタックの3つのやり込み要素が用意されています。ストーリーをクリアするだけならアクションが苦手な方でもそれほど難しくはありませんが、ステージ三冠を目指すとなるとそうはいきません。特にタイムアタック、スコアアタックは達成出来るまで繰り返し何度も挑戦することになるので、アクションゲーム好きもどっぷりハマって遊び倒せる作品です。

Shadow Bug

・ジャンル:アクション / プラットフォームゲーム

・パブリッシャー:Muro Studios / 開発:Muro Studios

・Steam版:2017年7月21日発売 / 620円