Poly Bridge【ざっくりインディーゲームレビュー Vol.2】

Poly Bridge【公式トレーラー】

創造力が試される、物理演算パズルゲーム

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「Poly Bridge」は鉄やロープなどの資材を使って箱庭型のステージ内に橋を架け、セットされた車やバイクなどを川の対岸にあるゴール地点に到達させることが目的の、ステージクリア型の橋建設シミュレーションゲームです。

一口に橋建設と言ってもアーチ橋や吊橋のほか、船舶の交通を可能にするために油圧装置を用いた可動橋なども造れ、これらの応用、組み合わせによって色々なクリア方法が生まれるので攻略の自由度が高く、新しいステージを見る度に創造力が掻き立てられます。

橋の上を通行する車両や橋造りに使用する資材などの一つ一つに物理演算が設定されていて、負荷がかかり過ぎたりバランスが悪いと容易く橋は崩壊してしまうので、序盤は主にしっかりした「頑丈な橋の架け方」であったり「安定する形」みたいなものを覚えつつ「まじめな橋造り」をやっていくことになります。ですが中盤以降そのやり方では通用しなくなってきます。

ただ建築コストをかけまくって頑丈な橋を造っていれば良い訳ではなく、基本的にはステージ毎に設定されている予算内にコストを抑えなければいけないので、初めに覚えた「とりあえず壊れにくい安定した橋」から、より効率を求めて引き算をしていくことに。

さらにキャンペーンモードが進むにつれて、チェックポイントの通過などクリア条件もどんどん複雑化するので、ジャンプ台やジェットコースター、カタパルト等もはや橋とは呼べない代物を繰り出す、何でもありのスタントシミュレーション(パズル)と化します。このゲームには工学的知識は一切不要。必要なのは自由な創造力とトライ&エラーのみ!

ギターの音色に癒されながら、まったりトライ&エラー

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このゲームを語る上でBGMは絶対に外せないポイントです。Poly Bridgeを長時間プレイし続けることが出来るのは、思い出したように再度プレイしたくなるのは、やはりAdrian Talens氏が作曲、演奏を手掛ける良質なゲーム音楽あってこそ。中でもPoly Bridgeは彼の代表作的位置付けでサントラの完成度も高く、複雑難解なステージもギターの優しい音色と時折聴こえる小鳥のさえずりに癒されながら、まったり楽しくプレイすることが出来ます。

気が付けばゲームそっちのけで、聴き入ってしまったりネットサーフィンを始めてしまうこともしばしば。サントラだけでも買う価値ありです。

キャンペーンモードのステージは100以上も用意されており、スコアランキングも搭載されていたりと、ゲーム内容もボリューム満点な「Poly Bridge」。予定のない休日は良質サントラに癒されつつ、まったりトライ&エラーを楽しむのも良いのではないでしょうか。

※この記事は2018年4月22日に別サイトに投稿した記事を移転させたものです。

Poly Bridge

・ジャンル:シミュレーション / パズル

・パブリッシャー:Dry Cactus / 開発:Dry Cactus

・Steam版:2016年7月13日発売 / 1,010円

・Nintendo Switch版:2017年12月14日発売 / 1,600円