Life Goes On: Done to Death【ざっくりインディーゲームレビュー Vol.4】

Life Goes On: Done to Death【公式トレーラー】

ある意味で「死にゲー」

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このゲームはある意味で死にゲー。むしろ死にゲーよりも死にゲーを名乗るに値するかもしれません。何故なら「死んで覚えなければステージをクリア出来ない」というよりも、「死を利用してステージをクリアする」というようなゲームシステムになっているのです。

通常アクションゲーム中の死は「失敗(からのやり直し)」を意味するので、プレイヤーとしては出来る限り避けたいもの。ゲームに慣れ親しんでいるプレイヤーこそ、そういう思い込みもあって反射的に死を避けてしまう。しかしそんなアクションゲームの言わば「お約束」をあえて覆していく、まさに「逆転の発想」な新感覚パズルアクションゲームが本作「Life Goes On: Done to Death」です。

プレイヤーは次々と繰り出される哀れな騎士(捨て駒)達を操作し、様々な仕掛けを解いたり、障害物を乗り越えて「命の杯」の獲得を目指します。画像のように一度のジャンプで飛び越えられない場所があるなら、仲間を踏み台にしなくてはなりません。つまり足場を築くためには、見るからに落ちたらダメそうなこのトゲ山に自分から飛び込んでいく必要があります。「どうやって犠牲なく進むか」ではなく、「どうやって上手く犠牲を利用するか」を考えさせるわけですね。面白いです。

犠牲の先に何がある!?

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各ステージ毎に「目標犠牲者(出来る限り少なく)」、「目標タイム(タイムアタック)」、「ジェフに食事を与える(モンスターに捕食される)」といったやり込み要素があり、これら全てを達成するには何度も挑戦し、試行錯誤し、その都度多大な犠牲を払わなくてはなりません。

そんななかで騎士達一人一人にユニークな名前が付いているのが何とも切なく、それでいて可笑しく、開発者のユーモアが感じられます。

さらに複雑化していくステージ!ギミックも多種多様

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ゲーム序盤はあくまでこの一風変わったゲームシステムに慣れるためのウォーミングアップに過ぎません。先に進むにつれてどんどんステージは複雑化し、バリエーション豊かな仕掛けがプレイヤーの前に立ちはだかります。

難易度に関してはクリアするだけが目標の通常プレイならそこそこの歯応え(ノーマル)。やり込み要素まで含めるとパズル好きも、アクション好きも両方満足出来るハードな内容だと思います。興味が湧いた方は是非プレイしてみてください。

※この記事は2018年5月18日に別サイトに投稿した記事を移転させたものです。

Life Goes On: Done to Death

・ジャンル:パズル / プラットフォームゲーム

・パブリッシャー:Infinite Monkeys Entertainment Ltd. / 開発:Infinite Monkeys Entertainment Ltd.

・Steam版:2014年4月18日発売 / 1,280円

・Nintendo Switch版:2018年9月20日発売 / 1,499円

・PlayStation4版:2016年8月9日発売 / 1,304円